April 25, 2017
初夏の日没時に飛び立って郡飛し、明かりに群がる黄褐色の羽あり、それはイエシロアリの蟻に間違いありません。
「以前白蟻がいたが、今年6月頃夜8時くらいに羽が生えて全部飛び出してしまったので殺虫剤で殺したところもう1匹もいなくなったので安心した。」等という人がいますが、とんでもない話でイエシロアリの場合巣から飛び出した有翅虫はむしろその巣の剰員であって、それだけを退治してもダメで、彼らの繁殖の根源である巣がどこか近くにあってそこに女王・王をはじめ何十万匹、何百万匹という多数の兵、職蟻がいて日夜付近の建設物や木材を中から蝕害し続けているのです。イエシロアリはヤマトシロアリと違って大きな巣から100メートルもの長い蟻道を作って水を運んで湿らせながら加害するので木造建築の上部までやられます。床組材ばかりではなく、柱,筋交いなどを垂直的に食い荒らし、小屋組材に大きな被害を及ぼすのです。大集団なためその加害速度も速く被害は、激烈で周辺の生木造建築のみならず地下ケーブル、鉄筋コンクリートやブロック造建築物の内部やコンクリートの割れ目の表面蟻道を作って建物内部に侵入し木材の外側を残し、内側だけを日夜休み無く食い荒らします。決して姿をあらわさないので木部が空洞になるまで被害に気がつかないことが多いので"木材の結核菌"とか"木材のガン"とかいわれ恐れられるのも以上の所以です。